ほんの少しの外出で激しく消耗する

通院日を一週間遅らせて行ってきた
久し振りに明るい所の鏡で見た自分は見た目に無頓智になっていた

邪魔だから、という理由で切った髪は斑に見えた

医者は相変わらず私の口から伝えられる話を医学知識に当て嵌めるだけで
とてもアカデミックに感じた

希死念慮を口にすることはできなかった
知識に当て嵌まり、治療のカリキュラムがある話以外に相手はそう興味はないだろうし
向き合う事はないだろうと思ったら口が開かなかった

ボーッとして相手の話が聴き取れないのに訊き返しもせずハイ、ハイと答え続けたのは初めてだった